「何のために働いてるの?」
矛盾が生じて時々わからなくなります。
「家族のために働いている」
ハズなのに、家族との時間がとれない。
むしろそこを削ってでも仕事の成果を目指すことも然り。
目標を高くすればするほどに顕著。
日に日に、負い目を感じることが増える。
そして最初の問いに戻ります。
「おれ、なんのために働いてるの?」
わかってる。
でも今は頑張りどきなんだ。
・・・頑張りどきっていつまでだよ?
イライラするときは決まってこのループ。
バランスが本当に下手だな、自分。
これはいつも思う。
なにか意見されるのが恐くて
自分を正当化したくて
自然と家での会話が少なくなる。
なにを言われても図星だから
耳を塞ぐしかない。
「でもおれ頑張ってるよね?」
「みんなこういう時期を越えてきてる」
「仕方ない。間違ってない」
会社と違って個人事業主は基本、
褒められることがない。
だから自分を正当化したくなります。
感じている負い目を取っ払うかのように。
っていうか、「みんな」って誰だよ・・笑
ここで妻の言葉がいちいち気に障るようになったら末期。
「ちょっとこれお願い出来る?」
忙しいんだよ、見ればわかるだろ。
「今度いつ休むの?」
なにを今さら。休んだことあるか?
「今日天気いいねー」
いや、出掛けないよ?いま無理。
書けば書くほどにヤバイ。
なぜ自分を思いやってくれる言葉にまで
イラついてしまうんだろうと悩む。。
そして、終着駅が来ます。
「なんでおれだけこんなに
苦しまなきゃいけないんだ?」
そうです。お決まりの被害者意識。
マジで小せえ。
そんな僕はある日、八つ当たりをする。
「なんか言いたいことあるなら言えば?」
くっそ刺々しい言葉を吐いた僕に
妻が返した言葉はこう。
「いつもありがとう」
「ただ、もう少し笑ってほしい」
嬉しくて、ふがいなくて、
ただただ涙が止まらなかった。
今まで感じてきた負い目は
ほとんどが自分の思い込みで、
それで勝手にイラついて、
笑わなくなってた。
「息子のためにも笑っていよう」
「そういう家族でいたい」
3人家族になってから初めて、
しっかり話をしました。
思い返せば息子を叱ったあのときって、
本当に悪いことしたのか?
自分の感情の捌け口になってなかったか?
色んな想いがめぐる。
その時に思いました。
「楽しく生きている人間であろう」
お前の父さんは人生楽しんでるよ!
お前の旦那は仕事楽しんでるよ!
四六時中、一緒にいることはできないけど
精一杯たのしく生きている姿を見せよう。
くっそ恥ずかしい話ですが、
僕の仕事が少しずつ上手く行き始めたのは
これからでした。
気持ちが軽くなったのも。
「仕事と家庭」
誰しも一度はぶち当たるテーマだと思います。
そして誰だって、いつだって、
被害者になろうと思えば簡単です。
でも大事なのは、
いまの自分の状況とどう向き合うか。
被害自慢の優勝は要らない。
「なんのために働いてるの?」
僕は
「心の底から笑うため」
だと思います。
働いて得た成果と喜びは何にも代え難い。
仕事を通して出会った仲間は最高。
そして、仕事をやりきってこそ
本当の意味で
「自信」
を持てるのだと思います。
自信を持って心の底から笑って、
家族と接したい。
これまでは飲み会へ行ってもどこか
「お金の不安」がよぎりました。
アパレル勤務のときは常に
「将来の不安」が頭にありました。
いまもそれらはゼロではありませんが、
「希望」の方がずっと大きい。
それは、この仕事を通して出会えた人たちが
常に刺激・活力をくれているから。
僕にとって仕事が
「生きるための手段」
だけでないことは明らかだ。
だから仕事は自分がいま出来ることを
一生懸命に頑張っていきたい。
仕事を本気でやった先には、
家族の笑顔もついてくると信じます。
「仕事」と「家族」
逃げ出したくなる程しんどい時もありますが
正面から向き合って生きたい。
「仕事と家族、どっちが大切?」
と聞かれて何と答えますか?
僕は
「両方」
です。
すてきな奥様ですね。
忙しいとき、苦しいとき、どうしても自分を正当化して、被害者意識を持ってしまうので、そんなときに「いつもありがとう」と言われたら号泣ですね。